クレアと別れてから、マイクとウィルと合流ししばらく話し込んでいた。パーティーのような公の場でもこの2人といるときは変に気を張らなくてすむ。
「ん?おい、あれクレアじゃないか」
マイクの見ている方向を見やると、たしかにさっき別れたクレアがひとりで会場を歩いている。
「本当だ。何してるんだろうね。誰か探してるみたいなかんじがするけど」
たしかにウィルの言うとおり、クレアは何か探すようにきょろきょろと視線をめぐらせながら歩いている。
「リック。お前行って声かけてやれよ」
「俺が?」
「今日はお前のパーティーだろ。お前の招待客なんだから、お前が面倒みてやれよ」
「…わかった。行ってくる」
マイクとウィルのもとを離れてクレアを追いかける。人が多い会場だ。気をつけていないとすぐに見失ってしまいそうになる。
「クレア!」
追いついて声をかけるとクレアが振り向いた。
「あ、リック。何、どうかしたの?」
「何って、それこっちの台詞。なんか様子が変だったから。誰か探してるのか?」
「え?う、ううん。何も探してないよ?全然、うん」
あからさまに様子がおかしい。俺には言えないことなのか?
「なぁ、何か困ってるんだったら」
「だから大丈夫だって!何もないから。私行くね、パーティー楽しんで」
俺の言葉を遮って早口でそう言うとクレアは足早に去ってしまった。一体何なんだ?さっき話したときはいつもどおりだったのに…。
「なんだなんだ、ケンカでもしたか?」
「あ、お前!」
肩にぽんと手を置かれて振り向くとそこにキースが立っていた。
「お前なんでこんなところに堂々と!」
「いいから来いよ、少し話そうぜ」
キースは俺の言葉を受け流して会場の出口へと向かって歩き始めた。俺がついてくるかも確認せず、キースはどんどん歩いていく。相変わらず勝手なやつだ。
仕方なく俺は後を追った。
NEXT