tokotoko その一定のリズムにのって、ふわふわの毛がゆれる 初夏の心地よい風がおひげをなびかせる むこうの方の塀で黒ぶちと茶色のしまが喧嘩をしている (はあ、) 俺はため息をついてぶちとしまのところへ走っていった 「なにやってるんだ」 しまの後ろから二匹に声をかける 「俺の缶詰めをこいつがとったんだ」 ぶちが鼻のあたりにしわをよせて言った 「ちがう!俺はこの前こいつが俺の魚をとったことのし返しをしたんだ」 しまが低い声で反論をした (はあ、) 俺は二度目のため息をついて、二匹のあいだにわって入った 「じゃあそのまま、あいこで良いじゃないか。お互い、与えたひがいも受けたひがいも一緒。ここで休戦せんげんをしたらどうだ」 「でも、」 「うるさい!これができないなら親分のとこにしょっぴくぞ!」 俺がそういって威嚇すると、 二匹は悔しそうにカカカカと喉を鳴らしながら、すごすご帰っていった 「中間管理職はつらいなあ」 塀のしたを通ったさらりーまんがそうつぶやくのが聞こえた (まったくもってそうだ) 俺はうんうんとうなづいた tokotoko-tokotoko- その一定のリズムにのって、ふわふわの毛がゆれる 初夏の心地よい風がおひげをなびかせる 今日もねこは歩き回る tokotoko